日本真空学会 産学連携委員会
平成25年1月例会(第263回)のお知らせ


  産学連携委員会の新年最初の例会は,“真空”に関するテーマを取り上げました.産業界からは長年の関西の公
 立研究所との連携で製品化したユニークな真空ゲージについてのご講演と,学会からは,真空排気の分野で古くて
 新しい問題,”水の排気“に関する最新の知見のご講演です.
  皆さま多数のご参加をお待ち申し上げます.


 日 時:平成 25(2013)年 1 月 23 日(水)14:00〜16:30
 場 所:機械振興会館(芝公園) B3−6号室(地下3階)
 参加費:無料

                  −プログラム−

 開会挨拶               (日本真空学会 産学連携委員会委員長) 土岐 和之 14:00〜14:10

 1.マイクロハクマクTM圧力センサを用いた真空加工装置内の圧力分布計測,および製膜中の動特性計測
                      ((株)岡野製作所 開発部 係長) 田尻 修一 14:10〜15:10

  [講演要旨]
  真空加工装置内の圧力は,プロセスガスの導入,装置内の構造物,およびプラズマの発生等による影響で必ずしも  均一ではない.小型化・高速応答化のマイクロハクマクTM圧力センサ(熱伝導型方式センサ)を装置内の必要個所に  複数取り付けることにより,位置的・時間的な圧力変動をピンポイントで計測することが可能になった.   スパッタ装置による計測実施例と,計測を行ったシステムについて紹介する.
                  休  憩(15:10〜15:30)  2.真空容器における水の排気を考える                       (東京大学 生産技術研究所 教授) 福谷 克之 15:30〜16:30   [講演要旨]
  真空容器を大気から排気すると,はじめ圧力は指数関数的に急速に下がり,その後ゆっくりと時間をかけて低下する.  この圧力の振る舞いは,真空容器内壁での水の吸着・脱離に支配されている.最近われわれが行った排気曲線の解析を  中心に,水の排気について議論する.
 講演終了後,講師をお招きして交流会(会費2,000円)を開催します.講師への質問,相互の情報交換等,有意義な  ディスカッションができますので,こちらにも多数ご参加下さい.  なお,例会,懇親会に参加ご希望の方は準備の都合上,事前に事務局宛ご連絡頂きますようお願いいたします.  申込み・問合せ先:一般社団法人 日本真空学会 事務局           〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室           TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371           E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org