日本真空学会 産学連携委員会 平成24年5月例会(第257回)のお知らせ


  今回は真空の分野ではなじみの深いステンレス鋼の分野で,平成23年度第4回ものづくり大賞総理大臣
 賞受賞の次世代ステンレス鋼についてのご講演と,本年1月に神岡で着工された我が国最大の超高真空装置
 “大型低温重力波望遠鏡”についてのご講演です.皆さま多数のご参加をお待ち申し上げます.


 日 時:平成24(2012)年5月16日(水)14:00〜16:30
 場 所:機械振興会館(芝公園)1-1号室(1階)
 参加費:無料

                −プログラム−

 開会挨拶          (日本真空学会 産学連携委員会委員長) 土岐 和之 14:00〜14:10

 1.微量Sn添加によりレアメタル(Cr)を節減した次世代汎用ステンレス鋼の開発
        (新日鐵住金ステンレス梶@研究センター 上席研究員) 秦野 正治 14:10〜15:10

  [講演要旨]
 筆者らは,微量Sn添加という前例のないアプローチによってレアメタルであるCrを節減したステンレス鋼  (NSSC FWシリーズ)を開発・実用化した.本講演で,弊社の省資源型ステンレス鋼開発への取組みと,  FWシリーズの開発に至る経緯及びその技術的背景についてご紹介させて頂く.
                  休  憩  2.我が国最大の超高真空装置「KAGRA」の建設     ―重力波観測用3kmレーザー干渉計の大口径真空ダクト―      (高エネルギー加速器研究機構,東京大学宇宙線研究所 教授) 齊藤 芳男 15:30〜16:30   [講演要旨]
 大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)は,基線長3 kmを持つレーザー干渉計で,レーザー光路上の残留気体分子密  度を低減するため,全体を超高真空に保つ必要がある. 2本の長さ3 kmの真空ダクト(直径0.8m),および,  反射鏡などを設置する10数台の真空槽(直径2 m,高さ5 m)を含めた真空システムは,内容積,内表面積とも  我が国で最大のものとなる.その概要について述べる.
  講演終了後,講師をお招きして交流会(会費2,000円)を開催します.講師への質問,相互の情報交換  等,有意義なディスカッションができますので,こちらにも多数ご参加下さい.  なお,例会,交流会に参加ご希望の方は,準備の都合上,事前に事務局宛ご連絡頂きますようお願いいた  します.  申込み・問合せ先:一般社団法人 日本真空学会 事務局           〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室           TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371           E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org