日本真空学会 産学連携委員会
平成24年12月例会(第262回)のお知らせ


  当委員会では年6回,産業界と大学・研究機関から講師をお招きして例会(講演会)を開催しています.また,
 例会終了後は講師を囲んでの交流会を開催致しております.
  次に本年最後の12月例会のプログラムをお知らせいたしますので,皆さま多数のご参加をお待ち申し上げます.


 日 時:平成 24(2012)年 12 月 12 日(水)14:00〜16:30
 場 所:機械振興会館(芝公園) B3−2号室(地下3階)
 参加費:無料

                  −プログラム−

 開会挨拶               (日本真空学会 産学連携委員会委員長) 土岐 和之 14:00〜14:10

 1.粒子加速器の医療応用
        (住友重機械工業(株)量子機器事業部医療システムG 主席技師) 谷崎 直昭 14:10〜15:10

  [講演要旨]
  粒子加速器は,種々のイオンを電磁力により加速するものであり,旧来は主として物理研究に用いられてきました.  近年この粒子加速器は,診断や治療など医療分野でも使われるようになっています.本講演ではPET診断用薬剤標識シ  ステム,陽子線がん治療システムを中心に,粒子加速器の医療応用について弊社の取組みを紹介させて頂きます.
                  休  憩(15:10〜15:30)  2.酸化物固体潤滑剤コーティングの開発   ((独)物質・材料研究機構 先進高温材料Unit 極限トライボロジーGroup リーダ) 土佐 正弘 15:30〜16:30   [講演要旨]
  高温雰囲気に晒される耐熱摺動機構など酸化反応が進行し続ける環境では,酸化物系コーティングが安定性や信頼性  の点で期待される.酸化物系セラミックスは,高精度に組織や結晶性等を制御することが難しく,特に固体潤滑時には  摩擦係数μが0.1を大きく越えていたが,近年NIMSで成膜パラメータ制御により,きびしい環境下で低μを有するコー  ティングが開発された.ここでは,キーテクノロジーとなったコンビナトリアルスパッタコーティングシステムの紹介  とこれを活用してより苛酷な環境下で低μが期待される酸化物系コーティングの特性について解説する.さらに,μが  0.1未満となる酸化物系固体潤滑コーティングのこれまでのNIMSでの研究について展望したい.
 講演終了後,交流会(会費3,000円)を開催します.こちらにも多数ご参加下さい.  なお,例会,交流会に参加ご希望の方は準備の都合上,事前に事務局宛ご連絡頂きますようお願いいたします.  申込み・問合せ先:一般社団法人 日本真空学会 事務局           〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室           TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371           E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org