日本真空学会 産学連携委員会
平成25年12月例会(第270回)のお知らせ


  産学連携委員会は年6回,産業界と大学・研究機関から講師をお招きして講演会(例会)を開催し,産業界
 と学界との交流を図っております.本年最後の例会は,プラズマを用いた金属表面の改質技術のご講演と,新
 規な炭素ナノ材料を電子源(エミッター)とする研究に関するご講演です.皆さま多数のご参加をお待ち申し
 上げます.


 日 時:平成 25(2013)年 12 月 11 日(水)14:00〜16:30
 場 所:機械振興会館(芝公園) B3−1号室(地下3階)
 参加費:無料

                  −プログラム−

 開会挨拶            (日本真空学会 産学連携委員会 委員長) 土岐 和之  14:00〜14:10

 1.プラズマを利用した表面処理プロセス
                 (日本電子工業(株) 技術開発部 副部長) 近藤 恭二  14:10〜15:10

  [講演要旨]
  弊社では,1973年にプラズマ窒化装置の国産化に成功,装置販売と受託加工を行ってきた.その他に,ラジカ  ル窒化やファイン窒化など,化合物層を形成しない窒化処理を開発,PVDやDLCとの複合硬化処理を実用化  してきた.本講演では,プラズマ窒化,ファイン窒化,ラジカル窒化の原理や特徴とその応用例などを紹介する.  また,プラズマ窒化処理と硬質皮膜処理との複合硬化処理の応用例についても紹介する.
                  休  憩(15:10〜15:30)  2.炭素材料からの尖鋭形状に依らない電界電子放出              (筑波大学 数理物質系電子・物理工学専攻 教授) 佐々木 正洋 15:30〜16:30   [講演要旨]
  ある種の炭素系材料は,尖鋭構造を持たなくても極く低い外部電界で電界電子放出が起こる.これを用いれば,  低コストで安定な電界放出源を実現することができるが,その機構は明らかになっていない.本講演では,走査  トンネル顕微鏡,電界放出顕微鏡,電界イオン顕微鏡による原子スケール計測に基づきその機構を議論する.
  講演終了後,講師をお招きして交流(忘年)会(会費3,000円)を開催します.講師への質問,相互の情報交換等,  有意義なディスカッションができますので,こちらにも多数ご参加下さい.  なお,例会・交流会に参加ご希望の方は,準備の都合上,事前に事務局宛ご連絡頂きますようお願いいたします.  申込み・問合せ先:一般社団法人 日本真空学会 事務局           〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室           TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371           E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org