日本真空学会 2013年12月研究例会

主題「薄膜・材料における反応・構造・電子状態の放射光による解析」


 光は物質と相互作用して吸収・散乱・回折を起こします.シンクロトロン放射光を照射して起こるこれらの現象を活用し
て,材料表面・界面で起こる化学反応や化学結合状態の解析,構造評価,電子状態の研究も大きく進歩しました.それらは薄
膜形成過程の解析,燃料電池触媒反応の解析,様々な材料表面の特異的性質の解明,次世代電子デバイスの開発指針の提案,
スピントロニクス材料の基礎的物性評価などにおいても重要な知見を与えつつあります.この度,X線光電子分光,X線吸
収分光,X線散乱などの最新の実験手法を活用して得られる材料表面・界面で起こる化学反応や化学結合状態,構造,電子
状態等について,活発にご研究されている先生方に解説していただく機会を企画しました.本研究例会は大学等の教育研究機
関に所属する研究者,学生諸氏のみならず,企業において研究開発に従事されている研究者の方々にも有用な情報をご提供で
きるものとなっています.これを機に,企業_アカデミアの研究開発関係者の相互理解が深まり,実用化に向けた研究がより
活性化することを期待します.

          案内(PDF 181KB日  時 2013年12月26日(水) 13:00〜16:45(受付12:30〜)

会  場 SPring-8 中央管理棟1階 上坪記念講堂
      兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1 http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/
       
       
講演プログラム <各講演40分(質疑応答込)>
 開会の挨拶        (日本真空学会講演・研究会企画委員会委員長) 佐々木 正洋  13:30〜13:05

 1. 放射光X線光電子分光を用いた銅および銅合金表面酸化反応過程の解明
                              (大阪大学) 岡田 美智雄  13:05〜13:45

 2. 燃料電池正極触媒のin situ 放射光分光
                              (東京大学) 原田 慈久   13:45〜14:25

                      ― 休憩 ―

 3. 放射光軟X線吸収分光法による炭素材料の局所構造解析と化学状態分析
                            (兵庫県立大学) 村松 康司   14:40〜15:20

 4. 表面界面解析に基づいた次世代SiCパワーMOSデバイスの開発
                              (大阪大学) 渡部 平司   15:20〜16:00

 5. 放射光XMCD分光測定による高スピン偏極材料の研究
                              (広島大学) 木村 昭夫   16:00〜16:40
   

施設見学会 10:30〜12:00 SPring-8 および SACLA

意見交換会 17:00〜19:00 SPring-8 特別食堂

宿泊 SPring-8 研究交流施設
   前泊,後泊をご希望の方はお申し出ください.
   SPring-8 の原子力機構から予約します.1泊2,000円です.

参加費(当日会場にてお支払いください)
   日本真空学会会員          2,500円(予稿集代を含む)
   非会員               3,500円(予稿集代を含む)
   学 生               無  料(予稿集500円)
   意見交換会会費           3,000円

参加申込み
   宿泊,意見交換会を含め,12月16日(月)までに電子メールにてお申し込みください.
   (施設見学会については,12月9日までにお知らせください.)

申込み・問い合わせ先
   一般社団法人 日本真空学会 TEL 03-3431-4395  FAX 03-3433-5371
                 e-mail ofc-vsj@vacuum-jp.org  URL http://www.vacuum-jp.org

本件担当 一般社団法人 日本真空学会 講演・研究会企画委員会(筑波大学) 佐々木 正洋