日本真空学会 産学連携委員会
平成26年12月例会(第278回)のお知らせ


  本年最後の例会は,産業界からは機器メーカで長年ターボ分子ポンプの開発に携われた講師の開発秘話に
 属するお話と,学界側からは大気圧プラズマの化学的特長を活かし地球の気候変動に影響するといわれてい
 るCO2の有効利用(資源化)についてのご講演です.皆さま多数のご参加をお待ち申し上げます.


 日 時:平成 26(2014)年 12 月 10 日(水)14:00〜16:30
 場 所:機械振興会館(東京都港区芝公園 東京タワー前) B3−1号室(地下3階)
 参加費:無料

                  −プログラム−

 開会挨拶            (日本真空学会 産学連携委員会 委員長) 土岐 和之  14:00〜14:10

 1.完全磁気浮上型ターボ分子ポンプの開発四方山話
               (元エドワーズ(株) マーケティング部 部長) 浦野 智秋  14:10〜15:10

  [講演要旨]
  31年前に日本で初めて開発された磁気浮上型ターボ分子ポンプは,磁気軸受のもつ卓越した性能,信頼性と  ターボ分子ポンプの基本性能が巧みに融合し,従来のころがり軸受型では使用しづらい分野や新規市場で採用  され,現在では高真空ポンプの中で主要な真空ポンプに成長した.このポンプの開発当時の課題やエピソード  を幾つか紹介する.
                  休  憩(15:10〜15:30)  2.大気圧プラズマを用いた新しい低炭素技術(二酸化炭素の資源化)         (東京工業大学 大学院理工学研究科 機械物理工学専攻 教授) 野崎 智洋 15:30〜16:30   [講演要旨]
  誘電体バリア放電と改質触媒をハイブリッドさせた反応器を用いて,CH4とCO2から合成ガス(H2とCO)を500℃  以下の低温で合成するプロセスを紹介する.CO2排出原単位の小さい再生可能エネルギーを用いることで,温室  効果ガス排出量削減,電力の貯蔵・輸送向上,さらに低温排熱の利用などに貢献できる技術として発展が期待  できる.
  講演終了後,講師をお招きして交流会/忘年会(会費3,000円,17:00〜)を開催します.講師への質問,相互の  情報交換等,有意義なディスカッションができますので,こちらにも多数ご参加下さい.  なお,例会・交流会に参加ご希望の方は,準備の都合上,事前に事務局宛ご連絡頂きますようお願いいたします.  申込み・問合せ先:一般社団法人 日本真空学会 事務局           〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室           TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371           E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org