第56回(2016年度) 真空夏季大学
主 催: 一般社団法人日本真空学会 校 長: 間瀬一彦(高エネルギー加速器研究機構)
協賛(予定): 映像情報メディア学会,応用物理学会,化学工学会,原子衝突学会,触媒学会,
低温工学・超電導学会,電気学会,電子情報通信学会,日本化学会,日本加速器学会,
日本機械学会,日本金属学会,日本原子力学会,日本材料学会,日本質量分析学会,
日本真空工業会,日本チタン協会,日本鉄鋼協会,日本半導体製造装置協会,
日本表面科学会,日本物理学会,日本分析化学会,日本放射光学会,表面技術協会,
腐食防食学会,プラズマ・核融合学会
真空技術は,電子の発見や白熱電球・真空管の発明に始まる数多くの科学技術を生み出した基盤技術です.21世紀の現代においても,ナノテクノロジーをはじめとするさまざまな研究開発のフロンティアで,真空技術の利用は,さらに拡大・深化しています.真空技術が存在しなければ,現代の科学技術の進展がストップすると言っても言い過ぎではありません.
日本真空学会では,真空を扱う方々が真空技術の基礎を理解し,装置を正しく運用し,さらには新たな技術の展開に対応できる能力を育むことを目的として,関連学協会の協賛のもとに講習会「真空夏季大学」を1960年以来,毎年開催してきました.
真空夏季大学は,真空工学の基礎となる事項を,受講生が適確に理解することに重点を置き,真空の科学技術において研究開発の実績を有する講師によるオリジナルなテキストをベースとした講義で構成されております.講師による一方的な講義に留まらず,実際に受講生一人一人が問題を解くことにより真空技術の基礎を理解し,真に応用できる能力を高めることを意図した演習を実施している点も大きな特長です.真空工学の基礎知識を確実なものとし,応用や実用問題にも対応できる力を備えた技術者・研究者を育成する絶好の機会と存じますので,是非,受講を検討下さいますようご案内申し上げます.受講された方には,日本真空学会より,修了証書を授与しております.
2013年度よりJVSJ 誌に真空科学入門の解説記事を掲載いたしております.著者は真空夏季大学の講師で,真空夏季大学での経験を背景として入門編に相応しい講座を目指しています.「気体分子運動論の基礎」,「真空と表面」,「排気と真空ポンプ」,「種々の真空計とそれぞれの計測原理」,「真空用材料」,「気体放出」,「成膜の基礎」,「プラズマの基礎」,「真空部品と可動機構」,「モンテカルロ法による真空配管に対する気体分子の通過確率計算」を昨年度までに掲載済みです.みな真空夏季大学の基礎分野の講義に対応しています.もちろん解説記事単独でも役に立つものとなるはずですが,真空夏季大学への繋がりを強く意識した構成です.真空夏季大学を受講される皆様には事前にぜひご一読を頂きたいと考えています.
・JVSJ誌56巻6号: https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jvsj2/56/6/_contents/-char/ja/
・JVSJ誌57巻8号: https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jvsj2/57/8/_contents/-char/ja/
また,真空夏季大学に収めることのできない,より高度な応用技術に関しては,少数の受講生を対象として「真空夏季大学真空応用技術講座」を開催いたします.本年度は「プロセスプラズマの基礎」および「真空システム」の二講座を夏季大学の終了後,同会場で引き続技術講座」を開催いたします.夏季大学修了の方々にも,この応用技術講座の受講をご検討下さいますようご案内申し上げます.詳細は,JVSJ誌59巻3号,またはこちらをご覧ください.
会 告(PDF)のダウンロード
時間割(PDF)のダウンロード
日 時: 2016年8月30日(火)12:00~9月2日(金)12:00
会 場: ヤマハリゾートつま恋
〒436-0011 静岡県掛川市満水2000 Tel: 0537-24-1111 http://www.tsumagoi.net
講師とテーマ: 気体分子運動論入門 高エネルギー加速器研究機構 谷本 育律
真空と表面 高エネルギー加速器研究機構 間瀬 一彦
希薄気体の流れ 高エネルギー加速器研究機構 末次 祐介
真空計測 産業技術総合研究所つくば 吉田 肇
真空ポンプと排気系 (株)アルバック 稲吉 さかえ
画像でみる真空工学 東京学芸大学 松本 益明
真空用材料とガス放出 物質・材料研究機構 土佐 正弘
真空部品と可動機構 物質・材料研究機構 板倉 明子
成膜とプラズマの基礎 成蹊大学理工学部 中野 武雄
演習 高エネルギー加速器研究機構 石橋 拓弥
東京大学 小倉 正平
日本原子力研究開発機構 神谷 潤一郎
キヤノンアネルバ(株) 桑島 淳宏
高エネルギー加速器研究機構 柴田 恭
横浜市立大学国際総合科学部 戸坂 亜希
特別演習 工学院大学 関口 敦
参加費: (1) 一般 90,000円 (受講料 54,000円,宿泊費 36,000円)
(2) 日本真空学会法人会員に属する個人 82,000円 (受講料 46,000円,宿泊費 36,000円)
(3) 夏季大学協賛団体会員に属する個人 82,000円 (受講料 46,000円,宿泊費 36,000円)
(4) 日本真空学会個人会員 70,000円 (受講料 34,000円,宿泊費 36,000円)
(5) 日本真空学会学生会員 51,000円 (受講料 15,000円,宿泊費 36,000円)
※受講料にはテキスト,パワーポイント配布資料代・消費税を含みます.宿泊費には3泊4日食費等・
消費税を含みます.また,夏季大学参加者には,資格認定委員会(監修) 委員長 中山勝矢著,
「資格試験と例題による解説」および「真空技術者資格試験への手引き」を1,000円
(消費税別)にて頒布いたします.この機会に併せてお申し込みください.本冊子は
J. Vac. Soc. Jpn.に掲載された記事を製本したもので,内容は真空ウォーキングコースの
副読本と同じです.また,真空技術基礎講習会の演習問題とも一部重複します.
http://www.vacuum-jp.org/edu/qualify/sankoからダウンロードできます.
申込方法: 申込みは終了しました.
申込締切: 2016年7月29日(金)
参加定員: 120名(先着順にて定員に達し次第締め切ります.)
問合せ先: 一般社団法人日本真空学会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室
TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371 E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org
その他: ・一般参加または協賛団体会員と日本真空学会個人会員との会費の差額20,000円または12,000円
は日本真空学会個人会員の年会費(10,000円)以上に相当します.真空夏季大学申込と同時の
入会申込でも会員の参加費が適用されます.入会を希望される方は,こちらより入会申込手続き
をお願いします.
・各都道府県には「生涯能力開発給付金制度」があり条件により受講料が給付の対象となります.
詳細は,各都道府県労働局にお問い合わせ下さい.
または,以下を参照下さい.
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
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